日時:2024年11月5日(火)10:30-12:00
場所:熊本⼤学TELプラザ(東京エレクトロンイノベーションプラザ ⿊髪南C5)
詳細:
東京大学と熊本大学は2023年に協定を締結し、半導体を核として個人レベルでなく、組織レベルで連携し、半導体に関する高度技術者の育成や共同研究の推進、大学院のカリキュラムの改革、企業との連携などを推進しています。
熊本大学のオープンイノベーションセンターにはナノシステム集積センター東大分室が設置されていますが、そのセンター長である高橋浩之教授に「熊⼤東⼤連携のこれからと量⼦センシング」と題し、熊大東大の共同研究に関するお話しをいただく予定です。また、東京大学のクリーンルーム運営に携わる笠間敏博特任准教授をお招きし、「半導体製造技術や半導体デバイスが実現する未来医療」についてお話しいただきます。
大変貴重な機会ですので、半導体に関係する教職員、学生はもちろんのこと、文系理系問わず多くの皆様にご聴講いただきたく思っております。
10:30-11:15
高橋浩之(東京⼤学⼤学院⼯学系研究科・ナノシステム集積センター・センター⻑ 産学協創推進本部・副本部⻑ 総⻑特任補佐 ⼯学系研究科・総合研究機構・教授長)
タイトル「熊⼤東⼤連携のこれからと量⼦センシング」
概要:東京⼤学と熊本⼤学は2023年に協定を締結し、半導体を核として個⼈レベルでなく、組織レベルで連携し、半導体に関する⾼度技術者の育成や共同研究の推進、⼤学院のカリキュラムの改⾰、企業との連携などを推進している。前半は、熊⼤東⼤連携のこれまでの歩みと今後について、後半はミュオンのイメージング、2格⼦ガンマ線を⽤いたイメージング、X線中性⼦ラジオ波などの量⼦センシングの開発状況について紹介する。
11:15-12:00
笠間敏博(東京⼤学⼤学院⼯学系研究科バイオエンジニアリング専攻 マイクロ・ナノ多機能デバイス連携研究機構
特任准教授)
タイトル「半導体製造技術や半導体デバイスが実現する未来医療」
概要:我が国の国⺠医療費は増加の⼀途を辿り、財政に⼤きな負担をかけている。こうした課題の解決に向け、半導体産業の進化によって培われた微細加⼯技術や、⾼性能な⼩型半導体デバイスが、医療分野にも⾰新をもたらしつつある。我々は、⾎液などに含まれ、疾患の有無や病状の変化の指標となる⽣体分⼦(バイオマーカー)を低コストで定量分析できるデバイスの社会実装を⽬指し、微細加⼯技術や半導体デバイスを活⽤して研究開発を進めている。発表では、これまでに開発した抗がん剤の効果を投与前に予測するデバイスや、脳腫瘍の再発リスクを⼿術中に検査するデバイス、スマホ⽤バッテリーでも動作するモバイル分析装置について紹介する。